ことば

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幼稚園では毎月一回園便り説明会というものがあります。
翌月の行事等の説明や園児達の様子を園長や主任先生が話してくださる30分程度のもの。
最初のうちは、お便りさえもらえれば十分なのに、毎月面倒だな〜と思うことも正直ありました。
が、行事説明よりも先生方のお話しがとてもためになり、子育ての上でも有意義な教えを頂ける場だな〜と気付きはじめました。
本に書かれていることではなく、先生方の数十年にわたる経験や日々のこども達の様子から感じることを話して下さいます。
今回もとても良いお話でした。
とある遊びで楽しんでいるお友達たちの中に入りたくて「いれて!」といって
なかばむりやり入って遊ぶ子は、ちょっとするとなじめず、他のところに行ってしまう。
「入れて」と言葉で言わなくても、なんとな〜〜く、入って自然にいつまでも楽しく遊んでいる子もいる。
どちらが良い悪いではないのですが、
この「いれて」という言葉はかならずしも重要だったり必要だったりしないということ。
「いれて」という言葉を伝えればかならず入れるということではない。
仲間にはいりたそうな子供に
「いれて」って言えばいいんだよ・・・・と教えることはあえてなさらないそう。
相手の気持ちをかんじる、状況を理解する・・・つまり空気を読むことでしょうか・・・・
の方がことばをただ発するより
大切。
そういった部分を育てていきたいと。
普通
数名で仲良く遊んでいるところに、他の子が入りたくても入れないとき、
「皆と仲良くあそびなさたい」「◯◯ちゃんも混ぜてあげなさい」
と言ってしまう。
でもたしかにそうしたからといって、その後、皆が楽しく遊べるかというとそうでもない。
先生の言葉は一見シビアなかんじもしますが、
これから社会で生きていく子供たちにとって、小さいうちからそういった感覚を身につけるのは
とても大切なことだと思います。
もともと友達をつくったり、輪に溶け込むことがとっても苦手な私は
自分の子どもが実に学校でもクラブでも仲間と自然に楽しくすごしている様子を見ると
本当に感心します。
きっとこの幼稚園ですごした3年間が大きく関係しているんだろうな・・・・と最近特に思います。
公立幼稚園ということで、一般の幼稚園のような若い先生は滅多にいません。
40代、50代のベテラン先生オンリー。
でもその分、親も子も、人生におけるとても重要なことを学ばせていただいているように思います。
ご家庭での生活がありながら、幼稚園でのお仕事を何十年も続けてらっしゃる先生方、
本当に尊敬です。
女性って・・・・強いな・・・・・と思うのです。

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