石井彰・定村史朗・小林真由子ライブ第三弾終了いたしました!

10月25日。大塚グレコ。

石井彰、定村史朗、小林真由子 ライブ終了いたしました!!

3回目となる今回は、
これまでとちょっと違った心持ちでありました。

ジャズプレイヤーの方達にとって普通のことは、
私のような箏弾きには、え、え、え??え〜〜〜〜‼️
ということは多々あり、この数年、本当にいろいろな衝撃を受けています。
ジャズという音楽のいろは・・・だけではなく、
音楽への向き合い方、ライブ前のとりくみ方、ライブ本番そのものの楽しみ方・・・・・

自分の音楽に対する向き合い方、
ともすれば生き方に大きな影響を受けています。

こともあろうか、泣く子も黙る(なんか表現違うかもしれないけど?
超スーパーなお二人にまぜていただき、今年に入り3回目のライブ。

回を重ねるごとに少し慣れてきたかな・・・という部分もある一方、
ますます、えらいことになった・・・・と焦る部分もあって、
ライブを迎える前は、いつもなんともいえない、とっても怖い心境。
期待と楽しみもいっぱい!・・ですが、格段に「怖い」がまさっている。

今回は会場に多くのミュージシャンの方や、
初めて箏を聞くという方も多くいらっしゃいました。
これまでにない現象。

箏がjazzに入るということに、
ちょっとでも興味を持っていただけたのかもしれないと、
ものすごく嬉しかった!

箏曲からは「六段」「土声」。
古典と現代曲の両極端。

もちろんオリジナルとは随分違った展開。
曲の7割は即興。

それは、もとの曲を崩すということではないのだと。
あらためて、その曲のもつ凝縮された魅力を再発見している自分がいます。

それは、ピアノやバイオリンと一緒に演奏することで、
箏というのはいったいどんな楽器なんだと、
今更ですが改めて確認し、発見しているのと近い感覚。

「ずっと・・・」というサックスの井上淑彦さんの曲。
あまりにも美しく、せつなく、はじめて聞いた時心打たれました。
石井さんたちと一緒に演奏できる日がくるなんて?
お客様の中に、「涙しました」という方も!!
そのかんじは、私が最初に聞いた時と同じ感覚!!すごく嬉しかった〜〜!!

実は井上さんは、数年前に天国へ行かれたサックスプレイヤー。
石井さんの音源やジャズの音源をyoutubeで聞いているときに
たまたまみつけた彼の演奏。
そして、「ずっと・・・・」という曲。

いっぱつでやられました、私は。
なんという、シンプルでありながら、胸打つメロディ。
井上さんの他の映像もいろいろありましたが、
お若い頃のかなり激しい演奏のものもあれば、とてもムーディなものもあれば、
非常に素朴な雰囲気のものもあれば・・・。

井上さんと石井さんは演奏をなんどもご一緒なさっていたのでした。
お二人が一緒の映像は私はみつけかねておりますが・・・。
井上さんのHP(今もしっかり続いているのです!)の表紙の写真は石井さんが撮影なさったもの
だそうです。

今回の曲を選んでいる中で、
随分前から、やってみたいな・・・と思っていた曲ではあるものの、
前回はいいそびれました。(というか、とても言えない・・・・)
で・・・・今回もかなりかなり迷ったのですが・・・・・
リクエストしてみたところ・・・

「いいですよ〜〜〜楽譜あるので、ぜひやりましょ〜〜〜」と
すぐに楽譜を送ってくださったのです。

あ〜〜〜なんと感激したことでしょう。
でも・・・・楽譜を見て、びっくり・・・・

想像以上に転調だらけ!!

 

弾く場所を限定するか、調弦をたくさんかえるかしかないな・・・
でも、そんなことしてて、ちゃんと曲弾けるのかな・・・

弾きたいと言った手前、やっぱり無理とはいえないし・・・
かといって、むりやり弾いてオリジナルの良さを壊すことになってしまうのは、
申し訳ないし・・・
ちょっと葛藤がありました・・・
リハーサルの時も、なんだか箏の入り方がビシッとしなくて。

でも、これを逃したらいつできるか〜〜〜〜と
翌日(つまり本番前日)は、とにかくこの曲にメロディー以外の部分で
どう箏の音をいれて行くか、いろいろと試したのでした。

ジャズライブの前というのは、演奏の練習よりも、
楽譜とにらめっこしながら、
どう音を入れるかを考える、試す、その作業に8割時間を使います。
コードに合わせたアドリブのパターンなんかは、
楽器を前にするよりも、お風呂に入っている間等に考えます。
いくつもいくつも考えるようにしています。
それを書き出すこともあるし、書き出さないこともあります。

ほんとは書き出すなんてことする必要ないし、
本番中に思いついたアドリブをするのがジャズプレイヤー。
でも、今のところ自分には引き出しが少なすぎる。
考えて考えて、箏でも弾けるパターンを試し、
練習も何度もしないといけないわけです。

そのために同じ曲のいろんな方の演奏を聞いて、
その方のアドリブをなんども聞いて、とある一小節を真似して試したり!
それと自分の考えたアドリブパターンをつなげてみたり。
(そいうのは、やはり不自然になるので、結局やめたり・・・)
途方にくれますが・・・・
それでも、この数年、続けてきたことによって、
なんとなく、
とっさのアドリブも出てくるようになってきました。

楽譜がないというのは、こんなに大変なことか。
練習したくても、練習材料を自分で生み出さないと弾けないのですから。

でも、なんとなく自分なりに試して見たアドリブが
石井さんたちの演奏にしっくりハマった時の喜びというのは
なんともいえないです。

あ〜〜〜脱線しました。

 

続く

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