基本。

たまには箏らしい記事を・・・・(*^_^*)

レッスンでなるべく力を入れたいことといえば、
曲を弾けるように・・・・

というのはもちろん一つの目標ですが、

では、曲を弾けるようになるには・・・・・

となったときに、

欠かせないことは

そもそも爪の当て方や

効率的な力の入れ方、抜き方、

といった基本的なことをどれくらいしっかり身につけているかということになります。

これは経験年数とはあまり関係無いので、

初心者、経験者に関わらず
レッスンでは曲の演奏そのものよりも、
力を入れていきたいというのが本当のところ。

一つの弾き方を
丁寧に指導したり、
一緒に確認、研究して、
レッスンの中である程度理解していただき、
ある程度身につけていただこうとすれば、
1時間あっても全然足りません。

そのレッスンを何度もことあるごとに繰り返していかなければ、
なかなか定着はしません。

でも、続けることで、着実に変化、改善がみられ、
そういう時、
曲が弾けた時よりも、
指導していて良かったな〜〜〜と思います。

曲は楽譜があって、
読み方がわかって、
さらに音源でもあったりなんかすれば、
ひとりでもなんとか弾けちゃいます。
独学でもなんとかいけちゃうでしょう。

仕上がり具合はまた別の話。

でも、弾き方というのは、
なかなか一人で身につけていく、
あるいは、癖をなおしていく、
もっと弾きやすい方法をみつけていく、・・・・

というのはなかなか難しいもの。

なにより、地道な取り組みが必要になるので、
曲を弾いているより、
はるかに、つまらないでしょう。

例えば、親指だけで、四分音符で、
同じ音をひたすら弾いていく。

人差し指だけで、同じ音をなんどもなんども弾いていく。

すべてフォルテで。

気が遠くなります。

そして、ものすごく指も疲れます。

レッスンではさすがに、何十分もに弾き続けるわけにはいかないので、
教則本の例えば、1,2番だけを15分位弾いていただいたりします。

次のレッスンでは3番に進みます。

でも、進んだからといって、
1,2番が身についたということではないのが、難しいところ。

レッスンでは、方法をお伝えし、
真似していただき、
その場で、同じように弾いていただく・・・・というだけ。

身につくかどうかは、その後の取り組み方次第。
そして意識の持ち方次第。

1,2番をレッスンで終わったからといって、
二度とそこは弾かない・・・・
ということではないのです。

レッスンで15分弾いても、翌日には忘れてしまものです。

自分がそうです^^;

家での練習では曲の練習よりも、
教則本または小曲集の練習に
時間を費やしていただくのが、
特に最初は大事だなあとしみじみ。

レッスンするようになって、特に感じています。

教則本が一冊、卒業しても、
さらに定着させるための、
本当は、2回、3回と最初にもどってレッスンできると理想的・・・
というのが本当のところ。

中には2回目、3回目に取り組んでいる方もいます。

本人が望めば・・・(^^)

または、私がどうしても、
もう一度やっていただけたらな・・・・という場合。

これは、1回では全然身につかなかった・・・・・・・ということでは全くなくて、
むしろその逆。
あと一回最初からやると、
きっと身につくだろう、マスターできるだろう・・・・というかなり前向きなご提案。

地道な取り組みにもめげずに取り組めそうな場合、
素直にこちらのお伝えすることを守ろうとする場合、
本当に基本をしっかり身につけたいと強く思ってらっしゃるな!!と感じる場合。

実際に教則本で身につけていただいたことが
曲の中で生かされるまでになるには、
時間も練習も必要になりますが、

努力は裏切らないものです。

最初の1年、2年、頑張ることで、その後がぐっと楽になります。

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4 Replies to “基本。”

  1. 初めてお便りします。
    20数年振りの復帰組で 再開して1年余りになります。
    同じ先生に習っています。
    楽譜が読めて、CDなどを聴いて それなりに弾くことはできますが疑問を
    感じていました。この弾き方で良いのだろうか?
    ピアノなんかにある ハノンのような指を訓練する教材が無いものかと…。
    今日、教則本があると知って目にウロコです。
    詳しく教えて頂ければ幸いです。御年60歳、最後の頑張り時だと思います
    よろしくお願い致します。

  2. 古谷和子さま

    はじめまして!!
    コメント、ありがとうございます。とても嬉しく思います!

    20年ぶりに箏、復活なさったとのこと、素晴らしいです!!
    当教室にもしばらくぶりに、
    再スタートなさった方達がたくさんいらっしゃいます!

    弾き方は最終的には個人個人の個性が出てくるのが良いかと思いますが、
    ベースとなる部分がしっかりして、
    自信につながると個性がグッと生きてくと思っています。

    教材はどのようなものでも良いと思います。
    小曲集、または初心者向けの短い、簡単な曲をなんども弾いてみて
    各種奏法を自分なりに確認、練習してみて、
    先生に、それで良いか、詳しくうかがってみるということも良いかと思います。
    実際、箏に使用されるテクニックはたくさんあるわけではなく、
    わりと限られた種類ですので、あとは、それらを自在に、自由に応用
    (早く弾く、大きな音で弾く、小さな音で弾く、硬い音で弾く、やわらいかい音で弾く・・・等)
    できるようになっていくと、曲の仕上がりも、表現力も違ってくるかと思います。

    私はどの奏法についても、まったくしっかり弾けないどころか、
    苦手なことばかりですので、
    常に、コンプレックスの塊で弾いております。
    でも、その分、もっとよくしよう・・・というモチベーションにつながるので、
    前向きに・・・思うようにしております、笑。

    ちなみに、当教室で使用しているご経験者向けの教則本は
    「沢井忠夫箏教則本第一集」
    というもので、大日本家庭音楽界でネット注文することもできます。

    古典曲への導入、歌の初歩的な練習向けとしては(地唄三味線の場合も)
    ご存知かと思いますが、
    一般的に使用されている方達が多い(私が子供の頃は皆さん必ず最初に使用していました)
    「宮城道雄小曲集・第一集・第二集合本」を使用しています。

    こちらも同じくネット注文もできます。

    よろしければ、ご参考になさってくださいね!!

    また何かございましたら、お問い合わせいただければと思います。

    どうぞよろしくお願いいたします。

  3.  小林様 早々にお返事頂きありがとうございました。

    お忙しくされているのに 申し訳ない気持ちで一杯になりました。

    さっそく ネットで注文してみます。ありがとうございました。

    余談ですが、一週間余り 留守にして息子夫婦の所に遊びに行って参りまし

    た。7・5・4歳の男の子の孫がいます。今春よりバイオリンを習い始めた 

    とおもちゃの様なバイオリンをそれぞれが見せてくれました。

    (お琴も弦楽器だと思うのですが)お琴の選択肢は無かったのね。

    少し残念。

  4. 古谷さま

    楽譜、ぜひご覧になってくださいね。

    コメントはとてもありがたく、今回のご質問も、古谷さまだけではなく、
    同じように、どうしたらよいかと考えている方達もいらっしゃると思いますので、
    皆様にとって、少しでもご参考になれば・・・・

    また、我が教室の生徒さんたちにとっても・・・・笑・・・

    ということで、お返事していますので、
    ぜひ今後も何かございましたら
    ご遠慮なくコメントいただければありがたいです。

    男の子のお孫さんたち、バイオリン!!素敵ですね〜!!

    いつか・・・・箏にも興味を持ってくれるかもしれないです!!と期待・・・・笑。

    五線譜や洋楽の経験も箏にとって役立つことがたくさんありますので!!とまたまた期待・・・笑。
    (特に今の時代・・・五線譜で箏を弾く機会も増えてきています)

    バイオリンと箏のコラボもお孫さんたちと楽しめる日がすぐくると思います!!

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